アルゴリズムとシフト作成のはなし

少し前に、「量子コンピュータでシフトを作成する」というニュースが話題になったのをご存知でしょうか。「複雑な課題を解決するためのスーパーマシンでシフト?」という声も聞かれる中で、経験者からは「シフトを条件通り組むのは至難の業」というコメントが多数寄せられ、改めてシフト作成の大変さが浮き彫りになりました。

ソフトウェアやデジタルツールでシフトを組む時、そこではどのようなことが行われているのでしょうか、ということで本稿はアルゴリズムのはなしです。

目次

アルゴリズムとは

アルゴリズム(Algorithm)は、算法という意味です。

コンピューターの世界では、問題解決のための計算方法や、要求を処理する方法という意味で使われています。

例えば、今日中に提出する書類を抱えた身で、14時に横浜、17時に大宮のアポがあったとします。この場合、すべてのスケジュールを完璧にこなそうと思ったら、午前中に書類をまず仕上げて提出して、昼食を取りつつ横浜へ移動、15時半には横浜を出て大宮へ行かなければならない、という予定を立てるでしょう。

到着までの時間を逆算して移動したり、まずやるべきことは何かといった優先順位を考えることも、アルゴリズムの一種です。

プログラミングとは

プログラミングとは、コンピューターに指示を出して何かを成立させることを意味します。サイトやアプリが滞りなく動いて操作できるのは、プログラミングによって命令が適切に動いているためです。

家電のリモコンや交通安全のために不可欠な信号も、プログラミングで動いています。

プログラミングに使われる指示は、専門のプログラミング言語によって書かれます。C言語やC#、Ruby、Javaスクリプトなど、さまざまなプログラミング言語があり、エンジニアはこれらを使ってコンピューターに命令を出していきます。

シフト作成ソフトも、プログラムによって動いています。

シフト作成にプログラミングを使うシーンとは

シフト作成ソフトは、プログラミングによって適切に動いています。

操作を一つするたびにソフトの内部で命令が実行されて、必要な処理が行われていきます。

例えば、次のような時にプログラミングによる命令が実行されています。

勤務条件を反映させる

シフト作成ソフトには、スタッフの個別勤務条件を入力できる機能が搭載されています。これは、PCやタブレットで何か文字を入力したり、項目を選択したりするたびに、命令が実行され、ソフトに反映されることで成し遂げられています。

NGスタッフを記録して一緒にシフトに入れない

シフト作成ソフトには、NGスタッフを記録して自動入力の際、同じシフトに入らないように配慮できる機能があります。

これも、プログラミングのなせる技です。AのスタッフとBのスタッフが、同じシフトに入らないことを入力条件に指定することによって実現しています。

自動調整を行う

個々の従業員の勤務条件やNGスタッフの把握は、人力で管理していると配慮が難しいものです。扶養の範囲内で働きたいパートさんをうっかりシフトに入れすぎてしまったり、以前トラブルになったスタッフさん同士を止むを得ず同じ現場に配置してしまったり、ミスや思い違いによる采配はどの現場にもあるあるではないでしょうか。

ですが、プログラミングにはうっかりミスや記憶違いというエラーが存在しません。そのため、一度必要事項を入力してしまえば、いつでも同じ条件でシフトを作成していくことができます。

DX化を知る=アルゴリズムやプログラムについても知る

アルゴリズムやプログラミングの活用によって、DX化は進んでいます。DX(デジタル・トランスフォーメーション)は、日本で企業が今後活躍していくために必要な要素で、人手不足やレガシーシステムからの脱却を図るための切り札になるものです。

昨今では、エンジニアをはじめとするIT人材が売り手市場で、優秀な人材の奪い合いにまで発展しています。小学生にもプログラミング教育がなされる現代は、もはやプログラミングなし、アルゴリズムの介在なしには成り立たない社会となっているのかもしれません。

DX化によって現場を効率よく回す

DX化によって達成されるのは、どの従業員も「働きやすい」と感じられる現場づくりです。人力によるシフト管理は、人の主観が入ってしまったりヒューマンエラーが発生してしまったりと、シフトに対する不満が溜まりやすい管理方法といえます。

デジタルの力でシフト管理を行うことで、正社員、派遣社員、パート、アルバイトすべての従業員が勤務しやすい環境を作りやすくなるはずです。

それが、現場を効率よく回すことにつながるでしょう。

DX化で時代に合った職場を作り出す

DX化は、現代に不可欠な要素であることは先に述べました。昭和、平成は水面下でのみ問題にされてきた事柄は、パワハラ、セクハラといった名称がはっきりとつき、働く人の権利や企業の義務と責任がより明確に意識されるようになりました。

これを「自社は自社」と無視していると、優秀な人材が離れていってしまいます。シフト作成や勤怠管理は、手入力で管理していると管理者の裁量によってグレーな部分も出てきますが、自動化すれば平等な職場環境に一歩近づきます。

時代に合わせた職場づくりを、シフト作成ソフトからスタートさせてみましょう。

DX化で企業に新しい価値創出をする

新しいツール、新しいシステムは、新たな価値を生み出すこともあります。企業としての歴史や伝統を引き継いで、次世代に受け渡すために必要な新しい価値創出を目指すためには、まず現代に価値観をアップデートさせることから始めなければなりません。低コストでDX化を実感するには、現場まわりの自動化を始めるのが早道といえるでしょう。

まとめ

こちらのシフト作成ソフトは、必要な機能だけを厳選してシンプルな設計にこだわったソフトで、DX化の第一歩にふさわしいテクノロジーといえます。

無料で試せるので、難しく考えずにまずは直感操作で色々入力してみてくださいね。

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現場に寄り添ったシステムで日々進化しています。

この記事を書いた人

創業45年になる有限会社クリンシアの2代目代表。マットモップレンタル事業、ビルメンテナンス清掃事業、家庭用洗剤、次亜塩素酸水製造販売事業、ナノテックシステム導入支援事業、清掃用具関連販売事業、清掃業務に関するコンサルティング事業などをしています。
また飲食店事業としてテイクアウトカフェの運営も行っています。

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